逮捕されたのは茨城県神栖市の自称 配管工、長谷川武士容疑者(43)ら、大阪や神奈川、東京などに住む18歳から45歳までの12人です。
12人は、2つのグループに分かれてカンボジアから移送され、7日朝、羽田空港と成田空港に相次いで到着しました。
警察によりますと、12人はことし7月下旬から8月上旬にかけて富山市に住む40代の女性にNTTの従業員や警察官を名乗ってうその電話をかけるなどして現金160万円をだまし取った、詐欺の疑いが持たれています。
12人はことし8月、カンボジア南東部の都市バベットにあるビルの一室で現地当局に保護され、部屋からは10数台のスマートフォンや複数台のパソコンなどが見つかり、捜査を進めた結果、特殊詐欺に関わった疑いがあることが分かったということです。
いずれも「闇バイト」の求人に応募してカンボジアに渡航し、日本に特殊詐欺の電話をかける「かけ子」だったとみられています。
同じ手口による詐欺被害が他にも相次いでいるということで、警察は詳しいいきさつを調べるとともに、カンボジアの拠点には逮捕された12人以外も出入りしていたという情報があることから、グループの実態解明を進めることにしています。
警察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。