宮内庁によりますと、両陛下は、今月22日の午前中、特別機で羽田空港を出発して、石川県の能登空港に到着し、馳知事から被災状況の説明を受けられます。
そして午後、自衛隊のヘリコプターで輪島市の被災が大きかった地域に入り、災害関連死を含め102人が亡くなったまちの状況を視察したり、避難生活を続けている人たちを見舞ったりするほか、災害対応にあたった関係者をねぎらわれます。
このあと両陛下は、ヘリコプターで、災害関連死を含め103人が亡くなり津波で広い範囲が浸水した珠洲市に入り、避難所で被災した人たちを見舞うなどしたあと、夜に帰京されます。
これらの予定は、悪天候の場合変わる可能性があり、この日の訪問が難しい場合は来月上旬に延期されるということです。
側近によりますと、両陛下は、元日に発生した地震で多くの犠牲者が出たことや被災地の状況に深く心を痛める一方、現地の災害対応などに支障が出てはならないと考えられていて、宮内庁は現地の状況を見極めながら訪問の調整を進めてきました。
両陛下が発生から間もない自然災害の被災地を訪れるのは、令和元年に台風による大雨などで大きな被害を受けた宮城県と福島県で被災した人たちを見舞われて以来となります。